ずいぶんと前のことになるが、『ほぼ日刊イトイ新聞』にこんなコメントが寄せられていた。
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やるべきことをやり、言うべき主張は言い、ひとつの会社で仕事をした後に、「こういうところは、もう変わらないだろう」という結論が出てしまったら、どうするべきか、という話は、優秀な人であろうということがわかるだけに、いろんなことを考えさせられました。似た境遇にいる方も、いそうですよね。
「働く」ということはいろんな事情が絡まるだろうから、気に食わないからすぐにやめるわけにもいかない人がほとんどでしょうし、やめた後になって、むしろ、余計にたいへんなことになったという人だって、多いだろうし……
現実に、社会や会社で主導権を握っている人からしてみれば「弱音」に見えるような、大勢の人が真剣に悩んでいることは、他にも、ごろごろ転がっているのでしょうね。
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ドキリとした。私は無名であり、決して優秀な人間ではないけれど、「こういうところは、もう変わらない」という現実にいま直面しているし、さらに「やめた後になって、むしろ、余計にたいへんなことになったという人」である。自分の夢を追いかけたつもりが裏目に出て、とても苦しい状況に陥っている。
Shigesato Itoi
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