アントニオ・カルロス・ジョビンさん(Antonio Carlos Jobim)。
どうして、こんなに大きくて温かいんだろう、とジョビンさんのサウンドを耳にするたびにいつもため息が出てしまいます。
それは恐らく、ジョビンさんの誠実な生き方、人生の分かれ道が来た時の正しい選び方、そして家族や友人への愛が彼の音楽の中心にあるからだと思います。
未発掘音源、あるいは世界初CD化といったコピーがかまびすしい昨今の音楽業界ですが、ジョビンさんだけはやはり特別です。
モントリオール・ジャズフェスティバルでのライブ。
未発掘音源。
世界20ヶ国以上の国から2,000人以上のミュージシャンが集い、モントリオール市内のあちこちでさまざまなショーが開かれる世界最大級のジャズフェスティバルです。
ここで、ジョビンさんは当時、さまざまな世界の音楽人に出会ったはずです。
あちらこちらで自身の音楽に対する称賛の声を受け、充実したモントリオールでの滞在の様子がジャケットに映し出されたジョビンさんの横顔からも伝わってきます。
ジョビンさんの珠玉の名品が、楽しげな演奏とオーディエンスの温かい反応が、とても心地よい時間をつくりだしてくれるライヴアルバムの好盤です。
収録曲:
ワン・ノート・サンバ、おいしい水、想いあふれて、トゥー・カイツ、ウェイヴ、ボルゼギン、愛の語らい、ガブリエラ、フェリシダーヂ、ジェット機のサンバ、三月の雨、イパネマの娘
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