かの有名なベッヒャー夫妻(Becher, Bernd and Hilla)は、給水塔、冷却塔、溶鉱炉、車庫、鉱山の発掘塔などドイツ近代産業の名残が残る、戦前の建築物を被写体にしたタイポロジーを見事に構築しましたが、イギリス・ブリストル生まれの気鋭の若手写真家、スティーブン・ギルさん(Stephen Gill)は、タバコのタイポロジーで魅せます。
セクシャルでデカダンスな重たい空気も、タバコの煙よろしく浮力をもって、ふわっと宙にただよう軽やかさに仕立て上げています。
こういうユーモアとアイロニーの中和作用を学びたいです。
ギルさん自身のウェブサイト、ユニークですよ。
www.stephengill.co.uk
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