女性の顔・身体へのフェティッシュなこだわりを貫いた独自のエロティシズム表現で知られる写真家、ヘルムート・ニュートンさん(Helmut Newton)。
豊富なインタビューと作品紹介で、写真界、モード界に大きな足跡を残したニュートンさんの素顔に迫るドキュメンタリー『HELMUT NEWTON – FRAMES FROM THE EDGE』です。
「ヴォーグ」から「ヴァニティ・フェア」といったモード誌から「プレイボーイ」のグラビアまで幅広いメディアで一世を風靡。
ニュートンさんが初めてヌードを撮影した際にモデルをつとめた女優、シャーロット・ランプリングさん(Charlotte Rampling)へのインタビューは見所です。大女優は、演技だけでなく、自ら発する言葉も雄弁であることが如実に分かる貴重な映像です。
カトリーヌ・ドヌーヴさん(Catherine Deneuve)の、スクリーンでは見せない「素」の表情に、ご本人さんもご満悦の撮影秘話もユニークな構成となっています。
ニュートンさんが、なぜイギリス嫌いなのか、なぜプールを撮影の舞台として好むのか、イマジネーション豊かな個性・創作活動の背景が明快に伝わる、ひとりの写真家のアート・ドキュメンタリーです。
R指定(かな?)。
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