昨秋の週末、渋谷公園通り。
ぶらり散歩してきました。
いまは青々としたプラタナスの街路樹は心地よい木陰をつくってくれていますが、秋の訪れとともに、つぎの春を待つ長い冬がくるんだろうなぁ…。
ふとそんなことを考えて、中でも大きな葉を一枚拝借して、「フロッタージュ」を楽しんでみました。
プラタナスって、イソップ童話にも登場しているんですね。
『旅人とプラタナス』。
夏の真昼に、かんかんてる日ざしで、すっかりつかれた二人の旅人が、一本のプラタナスを見つけてそのかげに逃げこみました。
しげった葉の下のすずしいところに、よこになってやすみながら、旅人たちはプラタナスの枝をゆびさして、
「プラタナスってやつは、実もならないし、人間の役にはちっともたたない木だな」
と、いいました。
すると、プラタナスの木はおこって、
「この恩知らずめ。いまこのとおり、わたしのおかげで助かっているくせに、役に立たないだの実がならないだのと、バカにして」
このプラタナスと同じように、人間でもまわりの人に親切にしてあげているのに、ありがたいと思ってもらえない人がいます。
おしまい
P.S.
プラタナスの気持ちがよくわかります。
コメントを残す