月: 2009年9月
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Wilderness
いま一編の小説を読み終えようとしている。 60年代の新宿歌舞伎町を舞台に描かれたその小説は、その活き活きとした描写によって、作中の人物にもかかわらず彼らに同化してしまったかのような錯覚をおぼえる。 悲しい運命を背負った登 […]
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Hope Sandoval
気分が沈んでいるとき、カタルシスを求めてダウナーな音楽を聴くか、片や対照的にポップな音楽で自らを高揚させるか、人によって大きく分かれるところだろう。 私の場合、メランコリックな気分に陥ったときはほぼ前者の行動をとる。 し […]
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Jin’ichi Uekusa
今、読んでいる本に面白いエッセーがあったのでそのまま転載しておこう。 タイトルは「ギュスタブ・エッフェルの逸話」。 エッフェル塔が美しいか醜いかという議論は、ほぼ20年ごとにむし返されるといい、このエピソードを集めた面白 […]
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In The Country
相変わらず秀逸なジャケットのアートワークに惹かれて「ルーネ・グラモフォン(rune grammofon)」のアルバムがまた一枚私のコレクションに加わった。 「イン・ザ・カントリー」というピアノトリオの作品がそれである。 […]
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Yan Tomita
「…でもそのかっこ悪さってちょっと視点をずらしてみるとかっこ良かったりするんだよね。その時に、自分の視点の外し方とか、裏側から見る感覚とかばっちり鍛えたね。だからさー、人の音楽を許すこともできるわけ。全然自分の興味のない […]
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Shuzo Takiguchi
今夜は瀧口修造を読まなければいけないと思った。その必然性がどこからやってきたのか定かではないが、この偉大な超現実主義の詩人の言葉に自らをさらすことが必要だと思われたのである。 先日、実家に帰省した際に購入した『瀧口修造の […]