Edvard Munch

Work in his later years of Edvard Munch, “Self-portrait. Between the clock and the bed”.

I sympathize with this painting rather than his representative work “The Scream”.

エドヴァルド・ムンクの晩年の作品、「時計とベッドの間の自画像」。

私は、この作品にシンパシーを覚える…

「叫び」以上に。

Dane Lovett

この作家さん、ステキですね。

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Al Taylor

極めて多元的で雑多なコンテンポラリー・アートの潮流。

もはや、「芸術」を「具象」と「抽象」といった具合に、分類化(二分化)することは無意味なことかもしれません。

それでもなお、制作の現場で具象に反発した傾向をもった作品、あるい反対に、フランシス・ベーコンさん(Francis Bacon)に代表されるように、抽象に反発しつづけた作家さんもいるわけで、「芸術」の根源には、現状に対する不満あるいは疑問といったものがあるのではないかと思います。

そのような意味で、サイ・トゥオンブリーさん(Cy Twombly)は、ゲージュツ然とした「ペインティング」を、あたかも先祖返りのごとく「ドローイング」に対してあらためて人々の眼を向けさせたという点で、大きな功績を残した作家さんといえるでしょう。

一見、落書きのような作品群ですが、近寄ってみると「ここまで!」と驚くほど緻密な描写がなされています。恐らく、通常のオフセット印刷では再現できないほどの「線」のポイエティーク。

そんなサイ・トゥオンブリーさんと同時代に生きた、もうひとりの「ドローイング」作家さんがいます。

アル・テイラーさん(Al Taylor)がそのひと。夭折の画家。

彫刻のフィールドでも作品を残した方ですが、「面」あるいは「ボリューム」で構成された立体ではなく、あくまで、「線」をエレメントとした彫刻です。

サイ・トゥオンブリーさんの作品は、ときとして挑発的でとげとげしくもありますが、アル・テイラーさんのそれは、やさしい詩のような、穏やかで瞑想的アプローチが光ります。

「ドローイング」と「彫刻」がバランスよく配置された作品集、『Drawings / Zeichnungen』がオススメ。

ちなみに、同作品集の出版社が Hatje Cantz であることも、アル・テイラーさんの作品が鉄板であることを奇しくも証明したかたちとなっています。

Peter Doig

英国生まれのペインターのピーター・ドイグさん(Peter Doig)。

過日行われた、あのサザビーズ(Sotheby’s)で「White Canoe」という作品がなんと、予想額の6倍の5,730,000ポンド(当時のレートで約13億6000万円)で落札され、リヴィング・アーティスト(現在生きている作家)の過去最高額を塗り替えてしまった、なんともたいそうな作家さんなのです。

1959年、スコットランド、エジンバラ生まれ。

94年にターナー賞にノミネートされるなど、現在イギリスを中心に高い人気を誇っている新しい世代の画家さんです。

自然と人間の関わりというトラディショナルなテーマを扱いながらも、しかし非常に幅の広い表現を得意としており、ときに18世紀の風景画家クロード・ロランさん(Claude Lorrain)を想起させるペインティングを描くかと思えば、またあるときは新聞の切り抜き写真やポストカード、映画からのワンシーンなどを引用しながらミクスチャーなスタイルを用いたりと、多彩ぶりを発揮しています。

白による「抜き」が彼らしい。

まだら、しみ、反発、ちらちらする汚れのレイヤーのオプティカルな効果が、深くて目の前の景色になる…。

うわさには聞いてましたが、実際に画集を眺めてみると、その感覚がよくわかります。

サザビーズで落札はできませんが、この画集『WORKS ON PAPER』なら手が届きます。

しかし、本物を観たいなぁ…。

13億6000万円。

Nils Dardel

D&DEPARTMENT(ケンメイさんの主宰するデザインプロジェクトの一環です)発。
このフォトフレーム、いいです。

とても気に入ってます。

小学校の机(懐かしいですね)のリサイクル。

いろんな生徒さんがこの机で勉強したんでしょう。

ところどころにキズがあったり、ひびが入っていたり。

でも、それがいいんです。

手にしたときから愛着が湧いてきます。

とてもいい買い物をさせていただきました。

ありがとう、D&DEPARTMENTさん。

今回、フォトフレームに収めさせていただいたのは、タブロイド誌ほどの大きさの雑誌『ACNE PAPER』からの切り抜き。
後期印象派のスウェーデン人画家、ニルス・ダーデルさん(Nils Dardel)のセルフポートレイトです。
時代を経ても、決して失われることのない両者の瑞々しさに、ココロも潤います。

Frida Kahlo

フリーダ・カーロさん(Frida Kahlo)。

20世紀前半、モダンアートと急進的な政治の前半において国際的なセンセーションを起こしたメキシコを代表する画家です。

フリーダ・カーロさんの人生は肉体の苦痛との闘いで、6歳の頃に小児麻痺のため右足が不自由になったうえ、17歳で、下校中にバス事故に遭い、脊椎、骨盤、右足の骨折という重症を負いました。

病床で絵を学び、彼女自身をテーマに描いた作品は、アンドレ・ブルトンさん(Andre Breton)らの絶賛を受け、シュールレアリスムにも大きな影響を与えました。

ディエゴ・リベラさん(Diego Rivera)との二度の結婚や、レオン・トロツキーさん(Leon Trotsky)やイサム・ノグチさんとの奔放な恋愛もまた直感的、情熱的なもので、彼女の人物像、作品へさらに強烈な印象を残しました。

激動の人生を送ったフリーダ・カーロさんのフィルム。

ディエゴ・リベラさんとの制作風景をはじめとする本人が映し出された貴重なアーカイヴ映像、教え子などの関係者や研究家のインタビュー、そして豊富な作品資料をもとに構成されています。

病床でも決して絵筆を捨てることのなかった彼女の劇的な47歳の生涯の足跡を辿るアート・ドキュメンタリーです。

Barry McGee

キラー通りに突如出現したグラフィティ。ビルのファサードを全面に使ったアートワークは、いま最も旬なアーティストのひとり、バリー・マッギーさん(Barry McGee)の手によるもの。
サーフ・スケート系のみなさんにはお馴染みというか、むしろ五つ星スター級のアーティストさんですが、簡単にご紹介させていただきます。

バリー・マッギーの名は、1998年のサンフランシスコ近代美術館(SFMoMA)、2001年のヴェニス・ビエンナーレによってアート界にあっという間に知られるようになった。
西海岸で『ツイスト(バリー・マッギーのタグ名でグラフィティ用の署名)』というやたらに絵がうまいグラフィティ・アーティストがいるという噂は、アメリカ中のグラフィティ達から、世界中のキュレイターまで一気に広がった。
しかし、バリー・マッギーを「80年代のキース・ヘリングの再来」と、短絡的に言うことはできない。
バリーの作品は、対峙するふたつの顔をあわせ持った複雑さがある。
中国系の母親を持つアジア的なDNAと生まれ育ったサンフランシスコでの体験。
常に新しい状況を作品に取り入れる現代性と80年代への憧憬というノスタルジー。
アートのフラジャイルな繊細さとストリートカルチャーの大胆さと荒々しさ。
バリーの作品を見ていると、気を抜くとエッジから足を踏み外してしまいそうな緊張感に襲われる。今度は、既成概念やモラルのスイッチを切り作品の中を回遊する。
緊張感は胸の高まりに変わり始め、自由の庭園にいることに気付く。
(『バリー・マッギー展』リーフレットより引用)

このビルの向かいにあるワタリウム美術館で、『バリー・マッギー展』開催中です(2007年9月30日まで)。イラストレーション、ペイント、インスタレーション等々、激オススメです(www.watarium.co.jp)。
FABULOUS!

Victor Erice + Antonio Lopez Garcia

私のもっとも尊敬する映画監督:
ヴィクトル・エリセさん(Victor Erice)

私のもっとも尊敬する画家:
アントニオ・ロペス=ガルシアさん(Antonio Lopez Garcia)

もっとも尊敬する映画監督さんが、もっとも尊敬する画家さんの創作活動をドキュメンタリーとしてとらえた作品『マルメロの陽光』(1992年)は、10余年の時を経てもその輝きを増すばかりです。

あらすじ
画家は毎年同じ日にマルメロの木の前にキャンバスを据え、日々変化するその姿を写しとろうとするが、今年も絵は完成しない…。家族や友人とのやりとり、家の改修工事など日常の情景を取り込みながら、実在の画家のユニークな創作活動を追うドキュメンタリー。

アクションも、エンターテイメントも、起承転結もない映像です。淡々と。アントニオ・ロペス=ガルシアさんの永遠のモチーフ「マルメロ」とのダイアローグ。
「あ、まだ描いてる」
「お、ちょっと進んだじゃん」
「今更構図直すんか、、え、ぜんぶ消しちゃうの?」
「ああ、、、、季節変わっちゃったよ、、」
「実、収穫されちゃってる!(笑)」
そんな感じです。

DVD買うもよし、画集を買うもよし。
「リアリティって何?」
シンプルな問いですが、深い疑問です。哲学・宗教的な視点からのアプローチがごまんとあるなかで、『マルメロの陽光』はフィルムという手法を用いてひとつの答えを導き出しています。ユルい映像が印象度★★★★★