Louis Vega

『パーカッション・マッドネス』
ニューヨリカン・ソウルで有名なNo.1プロデューサー、ルイ・ヴェガさん(Louis Vega)のプロジェクト。

エレメンツ・オブ・ライフ・バンドのパーカッショニスト、ルイシート・キンテーロさん(Luisito Quintero)をフィーチャーしたラテン・クラブ・アルバムです。

本格的なラテン曲あり、アフリカっぽいのもあり、女性ヴォーカル、アナーネさんの艶っぽくお洒落でグルーヴィーなラテンボッサ風ハウス曲あり、生演奏4つ打ちラテンジャズ・ハウスでは、後半にかけてどんどん盛り上がっていきます。

この上昇感&躍動感はたまらなくカッコイイ!

また今回の主役ルイシート・キンテーロさんの力強いパーカッションにも心をうたれました。
プロデューサー、ルイ・ヴェガさんの今作のサウンドは、巷の打ち込み混じりのお洒落ハウスでは到底かないません。
これこそ魂のこもった本当に素晴らしい音楽、躍動感!

ルイ・ヴェガさんの前作エレメンツ・オブ・ライフや、ニューヨリカン・ソウルをお持ちの方は当然のことクラブ、ダンス、Latin系に興味をお持ちの方々!

かなりのオススメ作品!

末永く愛聴盤決定です!

Feist

2007年、夏空がまだ遠い、早春の頃。
実力派、フィメール・シンガー・ソングライター、FEISTさん(フランス系カナダ人)の新作『THE REMINDER』にで会いました。

どこまでも洒脱で心地よく、やわらかくて、センス抜群のソング・ライティング。
試聴、即、買いでした。
エレクトロとフォークとヒップホップを絶妙にミックスしたサウンドは洗練の極み。

ひと夏をこえて、一時のセールスのピークも超えたかな…、

と思っていたところに、新iPodのCMソングに『THE REMINDER』のM-9、「1234」がタイアップとして流れているではありませんか!

仲良くさせていただいているCDショップのスタッフさんにお伺いしたところ、問い合わせ殺到のご様子。あわてて再入荷されたようです。

CMの波及効果のすごさをあらためて認識させられた出来事ですが(iPodというのもそれに拍車をかけています)、『THE REMINDER』に収録されたいずれの曲も、美しいメロディ・センスと、やわらかなハスキー・ヴォイスが一体となった、歌心に溢れた佳曲揃いですよ。

素人の私があれこれ書くよりも、FEISTさんの輪郭が明快に伝わるインタビュー記事を引用させていただきます。

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デス・フロム・アバヴ・1979、ブロークン・ソーシャル・シーン、ピーチーズ……最近、ますます脚光を浴びているカナダ・シーン。
そのシーンの中心から、美しい個性が登場した。FEISTは76年2月13日生まれの水瓶座。パンク・バンドのヴォーカルとして音楽活動をスタートさせるが、ツアー中に突然声が出なくなったことが彼女のキャリアの分岐点になった。

「喉が治るまで、ひとり静かにギターを弾いていたわ。メロディーに耳を澄ませることの始まりだった。その時に初めて自分自身で曲を書いたのよ」。

シンガー・ソングライターとしての道を見い出した彼女は、そんな時に知り合ったピーチーズと一軒家をシェアした共同生活を始める。
「701」と呼ばれたその家には、驚くことにゴンザレスやモッキーが合い鍵を使って自由に出入りしていたらしい。

「カナダは寒い土地だから、暖かくしているには、みんなで集まってジョイントを回したり、パスタを作ったり、それぞれのデモを聴いたりするのがいちばんなの(笑)」。

そして、モッキーやブロークン・ソーシャル・シーンの作品に参加するかたわら、ゴンザレスをプロデューサーに迎えて完成させたのがデビュー・アルバム『Let It Die』だ。
シンプルな要素で構成されながら、緻密でニュアンスに富んだトラック。
そこにぴったりと寄り添うFEISTの歌声は生々しくも官能的で、独特の雰囲気を持っている。

「歌うことは、本能の赴くままにスキーのスラロームをすることに似ているわ。私が信じているのは、口を開けて歌う時に何が起こるかわからないということ。その事実を受け入れたら、歌うことは陽気なものになると思う」。

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ソース: 『bounce』誌 265号

theo

訳あってメガネを新調しました。私の片腕、「theo(テオ)」です。
今年のモデルは、それぞれに世界の都市名がニックネームとしてつけられています。私のチョイスは「テル・アビブ(Tel Aviv)」。ずいぶんとアクロバティックなフォルムをしていますが、意外とすんなり私の顔におさまりました。
終日、モニタを眺めている眼には相当な負荷がかかっていたようで、「テルアビブ」をもって老眼鏡デビューと相成ったわけであります。

P.S.
「テル・アビブ」とは、ヘブライ語で「春の丘」を意味するそうです。戦渦の真っ只中、いまだ春遠き「テル・アビブ」。本当の春が来ることを祈りつつ、今日も老眼鏡越しに、和平の便りを待っています。

Edgar “Jones” Jones

90年代初頭に唯一のアルバムを残したU.K.のインディー・ロック・バンド、The Stairsに在籍し、ポール・ウェラーさん(Paul Weller)のバックバンドでベーシストも務めたEdgar Summertimeことエドガー・”ジョーンズ”・ジョーンズさん(Edgar “Jones” Jones)。
「ミック・ジャガーばりの黒いヴォーカル」と形容されるエドガーさん。リズム&ブルース、モッズ、ジャズ、ノーザン・ソウル、ガレージ・ブルース・ロック、60′sガールグループサウンド、ニューオリンズ・ファンク、などなどあらゆる要素が盛り込まれた音は、「カッコいいシチュー」のようです。
そんなエドガーさんが、2006年初頭に、突如(13年ぶりです!)リリースしたアルバムが『Soothing Music For Stray Cats』。
デビュー当時から60年代の雰囲気プンプンの作品をリリースしていたエドガーさんですが、本作でもモノラル録音にこだわり、先のジャンルを横断するサウンド・メイキングは、自らの嗜好をよりはっきりと示した仕上がりです。
冒頭を飾る#1のモダンな味わい、スライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & The Family Stone)を思わせるファンク・サウンドが踊る#5、ブルージーな#13など、どこを切っても趣(おもむき)深いテイストがたまりません。
以下、各方面からの絶賛コメントです。
「本日開店。爆裂シェフの気まぐれロック。不定休。」© 甲本ヒロトさん
「ぶっとんだぜ。俺がこれまでに聴いた中で最高の一枚!」© ノエル・ギャラガーさん
「これはびっくり。何も知らずに聴かせられれば60年代の本格派モッズ・バンドかと勘違いするかもしれません。」 © ピーター・バラカンさん

あれから四つの季節がめぐりましたが、飽くことなき、ヘヴィーローテの一枚です。

theo

その昔、コンサート会場の設営のアルバイトをしていた時代がありまして、今の仕事(ギリギリ「IT系」の職業にはいるでしょうか)とは対極にあるフィジカルワーク、いわゆるガテン系の仕事です。アルバイトとはいえギョーカイのしきたりがすっかり浸透しておりまして、年の差などどこ吹く風、一日でも早くそのアルバイトを始めた人がエラいわけです。
そんな仕事も数年つづけていると、鳶(とび)のお兄さんたちとイントレ(これ、一種の業界用語で照明やスピーカーを設置するための鉄骨のやぐらみたいなものです)を組み上げていく現場作業から離れ、楽屋まわりのケータリングやアーティストさん(現場では「本人さん」という呼び方が一般的です)を駅からホールまでお連れする「にわかSP」のような仕事が主体になってきます。
余談ですが、「本人さん」をホールまでお付き添いすることを「ウケ」というのに対し、コンサート終了後、「本人さん」を帰りの車両まで安全に(追っかけサンがいらっしゃいますので…)お導きすることを「ニガシ」といいます。
そんな仕事をしていると、ブラウン管(もう死語かも…)の向こう側にいるスターの皆々様にお近づきになれる、ちょっとドリーミーな気分になったような錯覚に陥ることもなくはないです、はい。
それでも、「本人さん」からしてみればカースト制度の最下層にいる「バイトくん」にすぎず、私の場合は決まって「メガネくん」と呼ばれていました。ツアースタッフさんを含め他のバイトくんを見渡すと、圧倒的にメガネ着用率が低いんですね。気がつけばメガネをしているのは私だけという状況が当たり前でした。
そんな修業時代にピリオドを打ち、「メガネくん」は新しいメガネ探しの旅に出たわけです。メガネを身につけたことがある方であれば誰もが経験されると思うのですが、メガネ選びというのは気恥ずかしい気分になるというか、ちょっとおよび腰になるんですね。「ボクには無理かも」「ワタシはそこまで踏み込めないわ」等々。ご多分にもれず私もそんなひとりでした。
ところがどうしても気になるメガネがあったんですね。Theo(テオ)というベルギーのブランドです。こればかりは他の人にゆずれないという衝動を起こさせるほど強烈な出会いでした。
そして今ではすっかりTheoコレクターになってしまいました。ちなみに今宵は「bernhard」というコードネームのTheoを身につけています。いいですよ、Theo。
もしも、「メガネくん」と呼ばれても、今ならプライドは傷つかないです、だぶん。

Brigitte Fontaine

キャリア30年を超える女性ヴォーカリストを三人挙げるとすれば(あくまで私見ですが)、ブリジッド・フォンテーヌさん(Brigitte Fontaine)、エミルー・ハリスさん(Emmylou Harris)、エラ・フィッツジェラルドさん(Ella Fitzgerald、故人)といったあたりになるでしょうか。
彼女たちの声・ヴォイスを手繰り寄せてみると、そこには「華麗なる人生」と「傷だらけの人生」が同居しているアンビバレンツな情況が垣間見えてきます。
死(タナトス)は生(エロス)の暗示物であり、異常は正常の、よそ者は共同体の、敗走は勝利の、周縁は中心の、それぞれ本質を反映的に衝いているように、彼女たちは、「うた」という手法を用いながら、「負」や「闇」こそが「生」というストーリーの深部を暗示しているということをすでに達観しているようです。
先月、ブリジッド・フォンテーヌさんの新作『LIBIDO(リビドー)』がリリースされました。リビドーとは、ラテン語で「強い欲望」を意味する言葉ですが、狭義では「性的欲望」という意味でも使われる言葉です。つまりは、精神分析とか超自我とか肉欲とか、そういった領域に関連してくるキーワードなのです。
「生」であれ、「性」であれ、いずれは老いてゆくもの。それにあらがうか、流れにまかせるか、きっとそれは二者択一の事象ではなくて、どちらか一方にチューニングするものでもなく、「正」と「負」が両義牲のものに成り立っているものなのでしょう。
先に挙げた三人は、そういう意味で、ゴージャスでストイック、オプティミストでペシミスト、前衛的で退廃的、そんなところに私は惹かれるのです。

Ellen Von Unwerth + Penelope Cruz

ファッションモデルを撮る元ファッションモデル。ドイツ生まれの女性ファッション写真家、エレーン・ヴォン・アンワースさん(Ellen Von Unwerth)は私のお気に入りのフォトグラファーのひとりです。
御大(おんたい)ヘルムート・ニュートンさん(Helmut Newton)のような挑発的でセクシーな「オトコ目線」と、女性だからこそ引き出すことのできるモデルさんの「女性らしさ」がうまい具合にブレンドされています。ファッション・フォトにありがちなスノッブな雰囲気とは一線を画しており、スナップショット風のスタイルが見る者にとって親近感をもたらしてくれます。
一般的にポートレイトは、「見る側」と「見られる側」という必然的な構図の中で、ある種の緊張感をはらんだ作品となりがちですが、アンワースさんの撮る写真は、いい意味で緊張感にしばられていない、モデルさんのリラックスした素(す)の魅力が伝わってきます。
いまやハリウッドを代表するスペイン出身の女優、ペネロペ・クルスさん(Penelope Cruz)。アンワースさんの手によって、スクリーンの中で見せる「女優」としての魅力とは異なる、「ひとりの女性」としての光と影を伴ったエモーショナルな仕草が見事にとらえられていますね。
トップモデルとして一度は頂点を極めた女性が、さらなる高みを求めて新しい沃野へと果敢にチャレンジする生き方にも私は魅力を感じます。御年52歳(1954年生まれ)。年齢と反比例するかのように次々と生み出される瑞々しい作品をこれからも期待したいと思います。

FREITAG

メイド・イン・スイスのリサイクル・バッグ「FREITAG(フライターグ)」。ご多分にもれず、私も相当数の「FREITAG」を所有しています。

排気ガスにまみれたターポリンや使用済みサイクルインナーチューブ、シートベルトなどから作り上げられる個性豊かなバッグは「コレクター魂」を刺激してやみません。

90年代のクリエイティブな人たちのカルト的人気を経て、創業10年でニューヨークの近代美術館を始め、様々な方面で「FREITAG」は称賛され、いまではあらゆる世代・層からの脚光を浴びている「お墨付き」のバッグなのでありマス。

余談になりますが、「FREITAG」は、別名「インディヴィデュアル・リサイクル・フリーウェイ・バッグ」とも呼ばれ、その名が示すとおり、使用済みのトラックの幌(ほろ)をカットして作り上げる工程から生み出されるバッグは、同じ柄がふたつとない文字通り「インディヴィデュアル」なプロダクトです。

私好みの柄(デザイン)を求め、都内各所のショップを巡り歩き、それでも飽き足らず、とうとうスイス本社から取り寄せてしまいました(写真)。早かったですよ〜、オーダーしてから一週間足らずで届いてしまいました。

そんな「FREITAG」から新しいニュースが届きました。あのiPhoneのケースを発表したそうで…。今後も目が離せませんね。