Toshiko Akiyoshi + Monday Michiru

私はずっとこの母娘を見守ってきました。

母。
1956年、単身渡米。渡辺貞夫さん、日野皓正さんとともに日本のジャズ草生期から活躍する現役女性ジャズピアニスト。黄色人種としてアメリカのジャズ界を歩んでいくという自分自身の長い道のりを想像して作曲された名曲「ロング・イエロー・ロード」は彼女の代表作のひとつ。2007年度米ジャズ界最高峰のアメリカ国立芸術基金(NEA)ジャズマスターズ賞を日本人として初受賞。ついに、ジャズ界の頂点に。

娘。
映画『光る女』(監督:相米慎二さん)に秋吉満ちるとしてデビュー。女優として幾多の賞を受賞するも、その後、シンガー・ソング・ライターの道へと転向。ライヴ・パフォーマンスからDJまで、クラブシーンをはじめとした様々な舞台で活動の幅をひろげる。94年リリースの日本発のアルバム『maiden japan』は国境や文化の違いを乗り越え、ヨーロッパ各国で支持される。才色兼備のアーティスト。

母、秋吉敏子さん。娘、Monday満ちるさん。
ふたりの母娘の見事な生きざま。美しくて、壮絶で、きらびやかで、誰よりも多く「自由」について知っているふたり。「アーティストには自由が必要なんだ」© ウッディ・アレンさん(Woody Allen)。
そんなふたりに谷川俊太郎さんが一編の詩を捧げました。三人の共演による楽曲『HOPE / 希望』。
秋吉敏子さんは、2006年12月4日にサントリーホールで渡米50周年、音楽生活60周年を記念したチャリティー・コンサートを夫君ルー・タバキンさん(Lew Tabackin)をフィーチャーしたジャズ・オーケストラの出演で開催しました。このコンサートで、『HOPE / 希望』がMonday満ちるさんの歌で初披露されたはずです(私は残念ながら行けませんでしたが)。
いま、日本語と英語の両ヴァージョンを収録したシングル盤が店頭に並んでいます。こころにしみるメロディと、詩と、歌声と。ますます注目の三人です。


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