Cowboy Kate

今をときめくファッションイラストレーター、アートディレクターのエド・ツワキさん(Ed TSUWAKI)。とあるインタビューで次のように述べています。

『イギリスのフォトグラファー、サム・ハスキンスの代表作「COWBOY KATE」。この本に出会う前からCOWGIRLというものは、僕にとって作品のモチーフとしては大きなイコンだった。そして、今も。時計のデザインをするにあたって、ときを告げるミューズとしてCOOLなカウガールは唯一無比の存在だった』

アーティスト自身から発せられたインスピレーションの源を示唆するメッセージ。とりわけ、「COWBOY KATE」という一冊の写真集は、長い間、「幻」の作品として伝説の存在でした。およそ40年前に出版されたまま絶版の状況にあったのです。

しかし、アーティストが時代を裏切らないように、名作というものにはいつか時代が共鳴してくれるものです。今冬、「COWBOY KATE」がディレクターズカット版として復刊されました(写真)。

粗い粒子とモノクロームの世界。レンズの向こうでヌードになった女性のポートレイトは、単なる性表現を超えた文字通り「ミューズ」の姿そのものです。芸術という一連のプロセスの中で、エドさんがインスパイアされ、そこで起こったであろう「実践というポイエティーク」の領域に少しばかり接近できたような気がします。


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