masacova!

90年代の「ガーリーフォト」ブームを席巻したビッグスリー(なんてったって「木村伊兵衛賞」を受賞しちゃったんだからスゴイことです)、長島有里枝さん、蜷川実花さん、HIROMIXさんから時を経ても勇猛果敢に写真の領域へと飛び込む女性写真家さんたちは後を絶たないようで、彼女たちの新鮮な視線は私なりに追いかけて行こうと思っているところであります。ブームの最中、当時の『ブルータス』は「ガーリーフォト」現象を揶揄(やゆ)して、「希薄な叙情、美しいだけの色、漂泊された広告写真」とうそぶいていましたが、個人的にはやっぱり気になる女性写真家さんたちの動向。
そんな中で、最近お気に入りの女性写真家を挙げるとすれば、masacova!さん。ポラロイドを駆使して、カリフォルニアやハワイの風景を被写体に、自然体でユル〜く、でも芯の強い写真を撮り続けています。好感度大です!

質問
「masacova!流ポラロイド写真の取り方とは?」

答え
「ポラロイドを使うとき、気をつけているのは3つ。『温度』と『湿度』、それに『光』です。寒い時期に撮影すると、マゼンタの強い写真になってしまうことが多いんです。だから旅行へポラロイドを持って出かけるときは、撮影する地域と季節は気にかけるようにしています。あとは時間帯。太陽が真上にくるお昼は日差しが強すぎるので、その時は撮影は避けています。反対に、太陽の高い位置にある時間帯の前後、天気の良い日の早朝や夕方にさしかかる2時間前がベスト。撮った写真の雰囲気にユルさを出すためには、太陽光線が散乱している時間帯を選んで撮るとうまく表現できますよ」
(写真集『Holiday Inn』より←オススメです)

自分でもちょっと試したくなるような談話です。


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