Hiromi Nagasaku

永作博美さん。同性からの支持もあつい女優さん。

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』でブルーリボン賞助演女優賞を獲得したり、『人のセックスを笑うな』の主演でも話題を呼んだり、今後の活躍がますます期待されますね。

巷では、本好き、映画好き、音楽好きの文系女優、または、サバサバして頼りがいのある姉気肌と呼ばれるのもうなずける好感度大、憧れの対象、あるいは共感できるひとりの女性。

そんな永作さんの10年間の想いの断片を集めた初の著作『やうやう』が発刊されました。

ガールズ・フォト、ガールズ・エッセイ、散文詩、思いでの備忘録、いろんな形容ができるユニークな内容です。

なかでも気になった「散文」をひとつ(最近の筆者の想いとちょっと重なるかな…)。

ひとつのことを追求しだすと

きりがなく、そして、

何かが降り掛からない限り

決して終わりは来ない。

だからある時、止める決断を

しなければならないと思った。

ふと、

そんな時もあると思った。

勇気のいることだと思った。

こんなリズムで淡々と永作さんの10年間がつづられてゆきます。

装丁もステキです。有山達也さんのお仕事。

『ku:nel』(マガジンハウス)のアートディレクションを担当されている方です。

藝大を卒業した後、中垣信夫さんの事務所(ということは、杉浦康平さんの系譜ですね)で3年間つとめました。辞める直前に中垣さんから贈られた「直感を大事にしなさい」という言葉が一番印象に残っているそうです。

直感。

永作さんと有山さんが、ひとつの言葉でつながりました。


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