Donny Hathaway

「天才シンガー」ダニー・ハサウェイさん(Donny Hathaway)の記念すべきファースト・アルバム『Everything Is Everything』です。

ダニー・ハサウェイさんといえば、『LIVE!』があまりにも有名ですが、このアルバムも伝説的な大名盤です。

ソウルという、アメリカ黒人社会の核ともなる生活の音を、ひとつにくくってしまうのも無謀かもしれませんが、それでも、ハサウェイさんは、70年代ソウルに確固とした自信を与え、スリリングに展開させた最重要人物です。

マーヴィン・ゲイさん(Marvin Gaye)の『What’s Going On』も、スティーヴィー・ワンダーさん(Stevie Wonder)の『 Talking Book』も、カーティス・メイフィールドさん(Curtis Mayfield)の『Back to the World』も、まだこの世に現れていない時代、『Everything Is Everything』は、まさに、ブラック・コンテンポラリーの根源的作品といえます。

ソウルの未来を切り拓こうとする意欲がみなぎるサウンド。

ポジティヴなリリックスが明るい希望を与えてくれる、聴く度に、毎回ワクワクしてくる作品です。

P.S.
某CDショップのスタッフさんに聞いたこぼれ話しをひとつ。
まだ、若かりし頃のキャロル・キングさん(Carole King)が、「このアーティストさんはいい!」と周囲にさかんに吹聴していたのが、件のダニー・ハサウェイさん。
この遍路のような歩みが実を結び、後の『ライター』や『つづれおり』といった大ヒットを生み出したのだとか。
人生、何があるかわからないですね!


投稿日

カテゴリー:

,

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です